この度はたくさんのあたたかなメッセージと反応をくださいまして本当にありがとうございました。
震災での困難の中、大きな励みと力になりました。
2024年1月10日よりゲストハウス白の営業を再開いたします。
白の建物自体は地震の影響がなかったので、建物的にはすぐにでも営業を再開できたのですが、自分たちや家族の心身の疲労のため、数日間お休みをいただくことにいたしました。
能登の実家や家族のことなど、今後もどのようにできるか分からないことが多く手探りの状態ですが、今をひとつひとつ進めていけたらと思っています。
営業再開とともに、能登半島地震で被災された方々や災害支援関連の方々などにご利用いただける割引をご用意させていただきました。ゲストハウス白の公式ホームページのご予約画面よりプラン等をご選択いただけます。
https://www.chillnn.com/17d55d6729a2d8/plan#hotelMenu
これまで通り、通常の金沢旅行でのご宿泊も大歓迎ですので、金沢観光の方もお気兼ねなく白にお越しいただけるととても嬉しいです。
以下、割引の詳細と今回の経緯を記しました。
[ 能登半島地震で被災された方などに向けた割引(50%オフ)のご案内です ]
私たちも2024年1月1日に発生した能登半島地震で実家のある能登で被災し、家族と共に数日間能登から動けなくなっておりました。1月4日に10時間かかり無事金沢まで戻ってこれましたが、こうして白まで戻ってこれた今、地震に遭った方々や現在も困難の中にいる方々、お仕事で能登地方を支援してくださっている方々に対し、私たちの立場で何かできることはないかと考えました。
その中で、能登半島地震で被災された方々、年末年始に能登へ帰省中に帰宅困難になった方々、被災地支援や災害救助・インフラ・家屋の復旧作業等のお仕事で能登方面に向かう方々や能登方面から戻って来られた方々に向けて、お力になれたらと思っております。
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◯ 当プラン(割引)につきまして
・対象期間:1月10日〜1月31日の間でのご宿泊(2月1日チェックアウトまで。期間延長の有無は後日検討します) 1月10日〜2月29日の間でのご宿泊(3月1日チェックアウトまで。2月中もご利用いただけるように期間を延長しました。)
・宿泊日数:1泊からご利用いただけます。(毎週休館日がございますので、最大5連泊ほど可能です。)
・宿泊人数:1名様からご利用可能です。(各客室の定員によります。)
・ご宿泊料金:当プラン該当者様は通常のご宿泊料金より50%オフになります。(料金は日付やお部屋、ご利用人数等によって変わります。予約ページよりご確認ください。)
◯ 想定しているご対象者さま
・能登地方に居住されている方(被災の程度やご宿泊理由は問いません)とそのご家族
・能登地方への被災地支援や災害救助・インフラ・家屋の復旧作業等のお仕事(公的機関、民間等は問いません)で能登方面へ向かう方の前泊利用。それらの後で能登方面から戻られた直後のご宿泊の方。
・年末年始に能登へ帰省中に帰宅困難になり、県外のご自宅へ帰宅途中の方(金沢で途中休憩のご宿泊希望の方)
◯ ご利用例です
⚪︎能登にお住まいの方とそのご家族のご利用の場合
・一時的に金沢で宿泊したい
・シャワーや洗濯をしたい
・電気水道のある場所でゆっくり休みたい
・ホームセンターなどへ買い出しにいきたい
・家族と金沢で会いたい、一緒に過ごしたい
・家族のサポートをしたい
・友だちや知人に会いたい
など
ご利用にあたりまして、被災の程度や宿泊理由は問いませんのでお気軽にご利用ください。
⚪︎災害支援関連のお仕事で能登へ向かわれる方のご利用の場合
・災害支援の仕事のために、金沢を拠点に能登へ数日間通いたい
・翌日の出発が早いため、金沢で前泊したい
・能登から戻った際に、自宅等へ戻る前に一度休みたい
など
お仕事関連の場合もお気軽にご利用ください。
石川県が行っている二次避難支援とは別の独自サービスのため、市町村や県の相談センター等への連絡は必要ありません。
前日予約も可能ですので、お気軽にゲストハウス白ホームページよりご予約ください(お電話でのお問い合わせも可能です)。
共有エリアに炊飯器や調理器具なども少しご用意しましたので、簡単な自炊も可能です。
ネットショッピングやご家族等からのお荷物の代理受け取りも可能です(ご希望の方は配送日時指定や個数などを事前にご相談ください)。
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ゲストハウス白は夫婦2人のみで運営しているため、チェックイン受付時間やイレギュラーなご宿泊内容のリクエストにはどこまでご対応できるかわかりませんが、できる限りご相談に乗れたらと思っております。
以下、今回の経緯です。
私たちの両実家が能登にあり、今回両実家とも地震の被害に遭っています。また、私たちも地震発生時には年末年始の帰省でその能登の実家におりました。
その時はたまたまもう一方の実家に移動しようと荷物を車に積み直し、家族皆で外に出た直後でした。1度目はゴーっという風のような音が聞こえた気がするのですが、それから大きく揺れました。皆で驚いていると、数分後にこれまで一度も体験したことのない大きさの地面の揺れを全体で感じ、目の前の実家の瓦が落下して、家具や建具などが倒れる様子も見えました。
その後、津波警報が鳴り、何もわからないまま周囲の掛け声もあり、車で近くの避難所まで急いで避難しました。
そのまま結果的に1月4日まで避難所から動けなくなりました。
電話やネットが繋がらず、水が出ない(私たちがいた避難所は有り難くも電気は使えました)。地震やインフラに関する情報もほとんど入ってきませんでした。
もう一方の実家の家族との連絡は1日半ほど一切取れませんでした。
年始からの仕事だけでなく、小さな子どもたちと一緒に帰省していたので、あまり長期間残ると日に日に健康や安全へのリスクが高まりそうだったので、意を決して1月4日に能登の避難所を出発することを決めました。これも、情報が少ない中で、皆で悩みに悩んだ結果の決断でした。
早朝に出発したのですが、暗がりの中での道路の割れや段差、土砂崩れ、長時間の渋滞や迂回、通行止めなどがあり、先が見えず何度も心が折れそうになりましたが、10時間かけてなんとか無事に金沢へ帰ってくることができました。
金沢も揺れたそうですが周囲も白も特に被害がなかったため、電気や水道、ネット、ひび割れていない道路を利用できる有り難みを深く感じました。
あたたかなごはん、シャワー、やわらかい布団。その”当たり前”の全てがとても有り難かったです。
“日常”を送れるということは、これほど有難いんだなと痛感しました。
私たちはなんとか金沢へ戻ってはこれたのですが、今も能登は何も変わっていないという現実にうまく言葉にできないものがありました。
避難所や能登でもたくさんの人に助けられて、そして金沢へ帰宅途中の道でもたくさんの災害支援関連の車両ともすれ違いました。
今後のこととともに、今私たちにできることはないかと考えた結果、地震に遭った方々や困難の中にいる方々、その救助や支援をされている方々のお力になれたらと思い、急遽このようなものをつくってみました。
今後の私たちの仕事への影響もそうですが、両実家の家族とその家も被災しているため、無償でのご宿泊の提供はどうしても難しいのですが、最大限のご提供として50%オフにさせていただきました。
私たちも手探りのスタートなので至らない点もあるかと思いますが、今できることをひとつひとつ考えて、能登の支援と復興に向けてまずは今を頑張っていきたいと思っております。
震災後にお声がけくださったゲストさん、友だちやお知り合いの方、インスタ等をみてくださっているフォロワーさん。本当に本当にありがとうございました。(兄家族や親戚の方々にも深く感謝しています)。
ご心配してくださったこと、あたたかなメッセージをくださったこと、支援やお手伝いを申し出くださったこと、金沢への交通情報等をシェアしてくださったこと、その全てがとても嬉しく心に深く染み、涙が出てきました。
また、避難所での生活やインフラ整備、交通整理など直接的・間接的にお世話になったたくさんの方々にも深く深く感謝しております(直接御礼ができなかった方もいてとても心残りです)。
わたしたちも少しでも今回していただいたようなことをできたらと思っておりますので、その一つとしてぜひお気軽にご利用いただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
能登のことを想っております。
ゲストハウス白 河崎