前回のブログから早一ヶ月、久々の更新です。
そしていきなりではございますが、2014年8月28日にオープンいたします。
ホームページはただいま制作中で、近日中に公開予定です。
室内の写真も全てご用意できていませんが、随時更新していけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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一階では、大工さんがかんなやノミで木材を削りながら、窓枠や柱をその場でつくっていました。
こちらは、竹とヨシで編んでいる荒壁の下地。壁の下地が竹とヨシで出来ているなんて、これを見るまで想像出来ませんでした。
柿渋塗装をしてくれた設計士さんが、こちらも挑戦。この作業、慣れていないと、指先の脂がすぐに縄に取られてしまい、豆が出来たり、爪を痛めてしまいます。
ちなみにヨシとは、アシと同じ植物で、アシ(葦)が「悪し(あし)」に通じるのを忌んで、逆の意味の「良し」と言い替えたものが定着した名だそうです(wikiより)。あたりめとするめみたいなものでしょうか。
僕らもやってみましたが、すぐに手に豆ができてしまいました。
新鮮で面白い作業でしたが、壁一面やるとなると話は別だと思い、その後は職人さんにお任せしました。
こうしてこの作業を続けていくと、このように仕上がっていきます。
そして、この吹き抜けの梁が、今回の改装の見せ場の一つ。
改装前には、写真縦方向の梁が途中で切られていました。
本来、こちらも梁が端から端まで通っていたそうで、それを今回復元しました。
この力強い大きな木材は、能登の松です。
地元のものをこうして取り入れて使っていただけるのは、とても嬉しいことです。
さらに、こういった立派な国産の木がまだまだあるということにも、改めて嬉しく思います。
職人さん自らが木材を削り、大きさや縦横の梁同士のかみ合わせを調整し、塗装をして、まるで当初からあったかのように馴染んでいるこの大仕事に、とても感動します。
二階の階段ホールから見ると、まるで軽やかに支えられています。しかし、当然ながら、下から支える柱など無く、壁と天井からの細い梁で支えられています。
この吹き抜けの梁は、白にお越しになった際のお楽しみの一つとして、ぜひ頭の片隅に残しておいていただければと思います。
そんな改装工事120日目の外観は、このようになっております。
改装前と比べ、趣のあるすっきりとした表情に変わってきました。
しばらくぶりの更新です。
改装が始まってから120日目、4ヶ月経過の本日、改装工事のお手伝いをしてきました。
内容は、床に使う木材の塗装。塗装と言っても、ペンキではなく、柿渋です。
柿渋は、まだ青い状態の渋柿を潰し、発酵させて作られるそうで、防水、防腐効果などがあるそうです。
日本では昔から使われてきた、伝統的な塗料です。
本日使った柿渋は匂いも無く、色合いも古い町家に馴染むものとなっていました。
この積み上げられた木材を一本ずつ、手で塗っていきます。
使った材料は、柿渋、軍手、ビニール手袋、刷毛、バケツ、です。
まずはビニール手袋をし、その上に軍手を。
そして、その軍手をした手を、柿渋が入ったバケツへ、イン。
柿渋に浸った軍手を軽く絞り、その手でそのまま表面をなでるように塗っていきます。
気持ちよく、すーっと伸びて馴染んでいきます。
つなぎ目の部分は、刷毛と指先を使い丁寧に。ここをしっかり塗らないと、板が反ってきた際に塗装されていない部分が見えてきてしまう、との棟梁ワンポイントアドバイス。
しっかりと、塗りもれがないようになぞりました。
塗り上げた後の板の様子。 まだまだこれからです。
途中から、設計士さんも参加してくれて、三人で進めました。
一緒に塗装までしてださる設計士さん。
この日本に、そこまでしてくれる設計士さんはどれほどいるのでしょうか。
朝9時からスタートし、徐々にコツも掴み、たくさんあった木材の山も順調に減っていきました。
そして、15時、全ての木材を塗り終えました。
その数、およそ100枚。
柿渋に染まった木材の山が出来ました。
この自分たちで塗った木材が、自分たちの宿の床になると考えると、楽しみでしょうがありません。
塗装作業はとても楽しく、気持ちよく行えました。
こんな雰囲気の床になるのだろうかと、組み合わせてみる。
一枚、3,4mはあるでしょうか。全て仕上げることができ、心地よい達成感です。
後日、この木材で床張りをした後、蜜蝋ワックスで仕上げるそうです。
どんな仕上がりになるのでしょうか。
早く見たくてしょうがありません。
こうして僕たちが柿渋を塗っていた間にも、下では大工さんが作業を進めていました。
2014年4月29日、改装工事92日目の様子です。
運び込まれた木材で、大工さんが新しく柱を建て補強をしたり、補修をしたりしていました。
補強すべき部分は補強し、残す部分は残す。
大工さん曰く、「町家の改修は、実際に(建物を)開けてみるまで分からない。それぞれの町家で毎回状態状況が違うから、現場で判断、検討しながら進めていく部分も大きい」とのこと。
こうして、築115年という、古い古い町家の改装を進めていただきながら思うことは、ただ単に、古いから良い、古いものは味があっていい、古いものは残すべき、ということではなく、古くなったものをこの先も残し使っていくためには、手を加え、補修すべき部分は補修し、新しくすべき部分は新しくする必要があるということ。そして何より、使い続けていくことで価値、そしてその魅力が引き継がれていくのだと思いました。
古い町家が、少しずつ新しく、宿としての姿に変わっていっています。
先週、兼六園と金沢城のライトアップを見てきました。
兼六園と金沢城はすぐ隣にあり、二つを結ぶ橋で繋がっているため、どちらからで入ることができます。
そして、白からは、徒歩10秒で金沢城公園に入ることが出来ます。
昼も夜も、お花見がすぐそこです。
普段見ることの無い、暗がりの兼六園と金沢城。
そんな春先の肌寒さが少し残る暗がりに、満開の桜が浮かび上がっていました。
兼六園は、桜だけでなく、その立派で大きな松もライトアップされていました。
全体的に、照明は抑え気味で、それがかえって暗闇に浮かび上がるように映えていました。
日中見る光景とは、また違う趣がありました。
屋台もたくさん出ており、お祭りのような賑やかさでした。
それでも、大都市のお花見やお祭りとは違い、人がそれほど多くもなく、ゆったりと自分のペースで楽しむことができるのが、金沢の魅力の一つだと思います。
こちらは金沢城。石垣と桜、遥か昔の光景を想像したくなります。
そして、こちらが満開の百万石通り。
とても美しく、桜が咲き誇っています。
こちらは、以前アップした咲き始めの桜の様子。より華やかになりました。
桜の下では、お花見をしている人がたくさんいました。
車や自転車でここを通り過ぎる際は、ついついスピードを緩めて、桜を見渡してしまいます。
満開の桜を迎えた金沢は、徐々に新緑の姿へと変わりつつあります。
長い長い冬を超えたようです。
白のすぐ目の前、黒門前緑地のお屋敷に、桜が咲きました!
とても立派な桜の木です。
桜の木の下には、桜を拾われていく方々も見られました。
どうやら、こちらの花びら、全てが自然と落ちてきたわけではないようです。
ここに、いました。
満開の桜の木にやってくるスズメが、桜をツツツツとつついていて、それにともなって落ちてきている花びらも見られました。
こちらは、金沢城へ入る、黒門から見た白のある町並み。道がすーっとまっすぐ伸びています。
その広い敷地の公園内には、春の陽気に誘われてきた方々が、各々の時間を過ごしていました。遠く向こうには、まだ雪の残る山が見えます。
場所によって桜の咲き具合はまちまちで、まだまだこれから咲き始める桜もたくさん見受けられます。
こちらは、金沢城と兼六園を結ぶ橋の上からの景色。まだまだこれから桜を楽しめます。満開のときに、ここを自転車で通ったら、どれほど気持ちいいのでしょうか。
長い長い冬を超えた今、とても穏やかで、とてもいい季節です。
今年の春は、白はまだオープンしていないので、来年からの春は、桜と梅、春の陽気を楽しみに、ぜひ白にお泊まりにいらしてください。
みんなで、白から黒門前緑地の桜を眺め、そして金沢城址公園でのんびりと時間を忘れ、花見をできたらいいなと思います。
ひと休みをしていた改装工事が、本日再開しました。
本日からの工事は、地面を掘り、土台を水平にしていく作業とのことです。
水平器でレベルを取りながらユンボで地面を堀り、その後調節をするために一部コンクリートを流し込む、といった流れだそうです。
まずは土台からしっかりと固めています。
ところで、こちらが以前紹介した頭巾などと一緒に眠っていたものたちで。
古い木箱には、たくさんの本や雑誌、新聞が入っています。
この中の一つに、こういった何も書かれていない箱がありました。
こちらの中身は、
とても大事にされていた、おそらくとても気に入っていたものだったに違いありません。
今でも光り輝いており、握り手の部分には使い込まれた跡があります。
こちらは、どのようなお部屋の、どのようなドアに使われていたのでしょうか。
そのお部屋自体も特別な場所だったのかもしれません。
続いて、二階部分です。
こちらも大きく様変わりしています。
天井と壁は取り払われました。
取り払われたことにより、窓枠の模様がよりくっきりと目立っています。
こちらは、大きな梁が出てきました。古い分、梁にも年紀が入っています。
こちらの壁も味が出ています。
こうして丸々取り払われ、このように解体されるところから改装は始まりました。
ここから、白オープンに向け、どのように工事が進んでいくのでしょうか。
改装と平行して内装や家具なども、あれこれと考えている今日この頃です。
近々、白のDMも出来上がる予定です。