投稿者「jirokawasaki」のアーカイブ

2014年8月28日(木)、オープンいたします。

前回のブログから早一ヶ月、久々の更新です。

そしていきなりではございますが、2014年8月28日にオープンいたします。

ホームページはただいま制作中で、近日中に公開予定です。

室内の写真も全てご用意できていませんが、随時更新していけたらと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

改装工事180日目

2014年7月26日現在の白の様子です。

外観、ほぼ完成です!

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内装も、ほとんど完成しました。

とても素敵な仕上がりのため、どこからお見せしようか迷ってしまうほど。

ただいま、金沢は33℃ですが、家の中を通る風が心地よいです。

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7月になりました。

7月に入り、工事の行程も随分と進み、日に日に形になってきています。

その早さに驚かされます。

外観に関しては、瓦を葺き替え、外壁側面のトタンをはがし木に張り替えました。

 

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その横顔も、ぐっと男前になりました。

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室内に関しては、たくさんの進展があるため、また後日ご報告を。

いよいよ、オープンが近づいて参りました。

改装工事120日目 その2。

一階では、大工さんがかんなやノミで木材を削りながら、窓枠や柱をその場でつくっていました。

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こちらは、竹とヨシで編んでいる荒壁の下地。壁の下地が竹とヨシで出来ているなんて、これを見るまで想像出来ませんでした。

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柿渋塗装をしてくれた設計士さんが、こちらも挑戦。この作業、慣れていないと、指先の脂がすぐに縄に取られてしまい、豆が出来たり、爪を痛めてしまいます。

 

ちなみにヨシとは、アシと同じ植物で、アシ(葦)が「悪し(あし)」に通じるのを忌んで、逆の意味の「良し」と言い替えたものが定着した名だそうです(wikiより)。あたりめとするめみたいなものでしょうか。

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僕らもやってみましたが、すぐに手に豆ができてしまいました。
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新鮮で面白い作業でしたが、壁一面やるとなると話は別だと思い、その後は職人さんにお任せしました。

こうしてこの作業を続けていくと、このように仕上がっていきます。

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そして、この吹き抜けの梁が、今回の改装の見せ場の一つ。

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改装前の梁の様子がこちら。
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改装前には、写真縦方向の梁が途中で切られていました。

本来、こちらも梁が端から端まで通っていたそうで、それを今回復元しました。

この力強い大きな木材は、能登の松です。

地元のものをこうして取り入れて使っていただけるのは、とても嬉しいことです。

さらに、こういった立派な国産の木がまだまだあるということにも、改めて嬉しく思います。

 

職人さん自らが木材を削り、大きさや縦横の梁同士のかみ合わせを調整し、塗装をして、まるで当初からあったかのように馴染んでいるこの大仕事に、とても感動します。

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二階の階段ホールから見ると、まるで軽やかに支えられています。しかし、当然ながら、下から支える柱など無く、壁と天井からの細い梁で支えられています。

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この吹き抜けの梁は、白にお越しになった際のお楽しみの一つとして、ぜひ頭の片隅に残しておいていただければと思います。

 

そんな改装工事120日目の外観は、このようになっております。

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改装前と比べ、趣のあるすっきりとした表情に変わってきました。

改装前

改装工事120日目 その1。

しばらくぶりの更新です。

改装が始まってから120日目、4ヶ月経過の本日、改装工事のお手伝いをしてきました。

内容は、床に使う木材の塗装。塗装と言っても、ペンキではなく、柿渋です。

柿渋は、まだ青い状態の渋柿を潰し、発酵させて作られるそうで、防水、防腐効果などがあるそうです。

日本では昔から使われてきた、伝統的な塗料です。

本日使った柿渋は匂いも無く、色合いも古い町家に馴染むものとなっていました。

 

この積み上げられた木材を一本ずつ、手で塗っていきます。
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使った材料は、柿渋、軍手、ビニール手袋、刷毛、バケツ、です。
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まずはビニール手袋をし、その上に軍手を。

そして、その軍手をした手を、柿渋が入ったバケツへ、イン。

柿渋に浸った軍手を軽く絞り、その手でそのまま表面をなでるように塗っていきます。

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気持ちよく、すーっと伸びて馴染んでいきます。
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つなぎ目の部分は、刷毛と指先を使い丁寧に。ここをしっかり塗らないと、板が反ってきた際に塗装されていない部分が見えてきてしまう、との棟梁ワンポイントアドバイス。

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しっかりと、塗りもれがないようになぞりました。

 

塗り上げた後の板の様子。 まだまだこれからです。
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途中から、設計士さんも参加してくれて、三人で進めました。

一緒に塗装までしてださる設計士さん。

この日本に、そこまでしてくれる設計士さんはどれほどいるのでしょうか。

朝9時からスタートし、徐々にコツも掴み、たくさんあった木材の山も順調に減っていきました。

そして、15時、全ての木材を塗り終えました。

 

その数、およそ100枚。

柿渋に染まった木材の山が出来ました。

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この自分たちで塗った木材が、自分たちの宿の床になると考えると、楽しみでしょうがありません。

塗装作業はとても楽しく、気持ちよく行えました。

 

こんな雰囲気の床になるのだろうかと、組み合わせてみる。

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一枚、3,4mはあるでしょうか。全て仕上げることができ、心地よい達成感です。

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後日、この木材で床張りをした後、蜜蝋ワックスで仕上げるそうです。

どんな仕上がりになるのでしょうか。

早く見たくてしょうがありません。

 

こうして僕たちが柿渋を塗っていた間にも、下では大工さんが作業を進めていました。

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改装工事92日目。

 

2014年4月29日、改装工事92日目の様子です。

 

運び込まれた木材で、大工さんが新しく柱を建て補強をしたり、補修をしたりしていました。

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補強すべき部分は補強し、残す部分は残す。

大工さん曰く、「町家の改修は、実際に(建物を)開けてみるまで分からない。それぞれの町家で毎回状態状況が違うから、現場で判断、検討しながら進めていく部分も大きい」とのこと。

 

こうして、築115年という、古い古い町家の改装を進めていただきながら思うことは、ただ単に、古いから良い、古いものは味があっていい、古いものは残すべき、ということではなく、古くなったものをこの先も残し使っていくためには、手を加え、補修すべき部分は補修し、新しくすべき部分は新しくする必要があるということ。そして何より、使い続けていくことで価値、そしてその魅力が引き継がれていくのだと思いました。

 

古い町家が、少しずつ新しく、宿としての姿に変わっていっています。

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兼六園・金沢城ライトアップ。

先週、兼六園と金沢城のライトアップを見てきました。

兼六園と金沢城はすぐ隣にあり、二つを結ぶ橋で繋がっているため、どちらからで入ることができます。

そして、白からは、徒歩10秒で金沢城公園に入ることが出来ます。

昼も夜も、お花見がすぐそこです。

 

普段見ることの無い、暗がりの兼六園と金沢城。

そんな春先の肌寒さが少し残る暗がりに、満開の桜が浮かび上がっていました。

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兼六園は、桜だけでなく、その立派で大きな松もライトアップされていました。
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全体的に、照明は抑え気味で、それがかえって暗闇に浮かび上がるように映えていました。

日中見る光景とは、また違う趣がありました。

 

屋台もたくさん出ており、お祭りのような賑やかさでした。

それでも、大都市のお花見やお祭りとは違い、人がそれほど多くもなく、ゆったりと自分のペースで楽しむことができるのが、金沢の魅力の一つだと思います。
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こちらは金沢城。石垣と桜、遥か昔の光景を想像したくなります。
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桜のトンネルが出来ていました。

 

そして、こちらが満開の百万石通り。

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とても美しく、桜が咲き誇っています。

こちらは、以前アップした咲き始めの桜の様子。より華やかになりました。

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桜の下では、お花見をしている人がたくさんいました。

車や自転車でここを通り過ぎる際は、ついついスピードを緩めて、桜を見渡してしまいます。

 

満開の桜を迎えた金沢は、徐々に新緑の姿へと変わりつつあります。

白の目の前にも、桜が咲きました!

長い長い冬を超えたようです。

白のすぐ目の前、黒門前緑地のお屋敷に、桜が咲きました!

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とても立派な桜の木です。
桜の木の下には、桜を拾われていく方々も見られました。

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どうやら、こちらの花びら、全てが自然と落ちてきたわけではないようです。
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見上げると、空一面満開の桜。
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ここに、いました。
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満開の桜の木にやってくるスズメが、桜をツツツツとつついていて、それにともなって落ちてきている花びらも見られました。

こちらは、金沢城へ入る、黒門から見た白のある町並み。道がすーっとまっすぐ伸びています。

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お堀の土手には、小さな黄色い花もたくさん咲いていました。
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すぐお隣の金沢城址公園には、紅梅も
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白梅も咲いています。
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その広い敷地の公園内には、春の陽気に誘われてきた方々が、各々の時間を過ごしていました。遠く向こうには、まだ雪の残る山が見えます。
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城も、桜に包まれています。
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場所によって桜の咲き具合はまちまちで、まだまだこれから咲き始める桜もたくさん見受けられます。
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こちらは、金沢城と兼六園を結ぶ橋の上からの景色。まだまだこれから桜を楽しめます。満開のときに、ここを自転車で通ったら、どれほど気持ちいいのでしょうか。
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長い長い冬を超えた今、とても穏やかで、とてもいい季節です。

今年の春は、白はまだオープンしていないので、来年からの春は、桜と梅、春の陽気を楽しみに、ぜひ白にお泊まりにいらしてください。

みんなで、白から黒門前緑地の桜を眺め、そして金沢城址公園でのんびりと時間を忘れ、花見をできたらいいなと思います。

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改装工事49日目。

 

ひと休みをしていた改装工事が、本日再開しました。

本日からの工事は、地面を掘り、土台を水平にしていく作業とのことです。

水平器でレベルを取りながらユンボで地面を堀り、その後調節をするために一部コンクリートを流し込む、といった流れだそうです。

まずは土台からしっかりと固めています。

 

 

ところで、こちらが以前紹介した頭巾などと一緒に眠っていたものたちで。

古い木箱には、たくさんの本や雑誌、新聞が入っています。
本

 

この中の一つに、こういった何も書かれていない箱がありました。
箱

 

こちらの中身は、

鍵

 

 

真鍮製のドアノブ、一式でした。
ドアノブ

 

とても大事にされていた、おそらくとても気に入っていたものだったに違いありません。

 

今でも光り輝いており、握り手の部分には使い込まれた跡があります。

こちらは、どのようなお部屋の、どのようなドアに使われていたのでしょうか。

そのお部屋自体も特別な場所だったのかもしれません。

 

改装工事9日目その2。

続いて、二階部分です。

 

こちらも大きく様変わりしています。

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天井と壁は取り払われました。

取り払われたことにより、窓枠の模様がよりくっきりと目立っています。

 

解体

こちらは、大きな梁が出てきました。古い分、梁にも年紀が入っています。

 

こちらの壁も味が出ています。

解体

 

 

こうして丸々取り払われ、このように解体されるところから改装は始まりました。

ここから、白オープンに向け、どのように工事が進んでいくのでしょうか。

改装と平行して内装や家具なども、あれこれと考えている今日この頃です。

近々、白のDMも出来上がる予定です。