のれんの猫のお話

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のれんに猫が描いてあるので、よく「猫がいるんですか?」と聞かれますが白に猫はいないのです。


—- のれんの猫のお話 —-

まだ白を始める前、アパートでひとり暮らしをしていた頃、友人が保護した黒猫を飼い主が見つかるまで預かる事になりました。

友人曰く猫はおばあちゃん猫らしく、人懐こい青い首輪をつけた黒猫でした。

猫と住むのが夢のひとつでしたが、いざ叶うと命を預かる責任と、もし飼い主が見つからなかったらどうしようと不安になりました。

そんな不安をよそに黒猫は、アパートでコテンっと転がって、気持ち良さそうに「すーすー」と寝息をたてて寝ていました。その後ろ姿が、あまりにのんきで可愛くて思わずノートの隙間にスケッチしました。

友人の努力の甲斐あって3日ほどで飼い主さんから連絡が入り、無事黒猫は帰っていきました。

飼い主さんと会った友人に聞くと黒猫の名前はヤマトで、女の子だからヤマコと呼ばれていたそうです笑


数年後、白を始める事になり、のれんのイラストにこのヤマコを描きました。

ヤマコみたいに、のんきに「すーすー」と休んでもらえる旅先の家に出来たら嬉しいと思いました。

白を始めてからは、のれんやHPに描いた猫がかわいかったからと、ご予約いただいた事も少なくありません。

その度、黒猫ヤマコの恩返しだと感じています。


そして白も5周年を控え、今回のれんのイラストを変更する事にしました。

猫が苦手な方から敬遠されたり、猫好きな方には猫がいなくてがっかりさせてしまうからです。


黒猫のヤマコ元気かな?今まで招き猫がんばってくれてありがとう。

感謝しています。


現在、新しいシンボルの製作中です。お楽しみに…!