2014年4月29日、改装工事92日目の様子です。
運び込まれた木材で、大工さんが新しく柱を建て補強をしたり、補修をしたりしていました。
補強すべき部分は補強し、残す部分は残す。
大工さん曰く、「町家の改修は、実際に(建物を)開けてみるまで分からない。それぞれの町家で毎回状態状況が違うから、現場で判断、検討しながら進めていく部分も大きい」とのこと。
こうして、築115年という、古い古い町家の改装を進めていただきながら思うことは、ただ単に、古いから良い、古いものは味があっていい、古いものは残すべき、ということではなく、古くなったものをこの先も残し使っていくためには、手を加え、補修すべき部分は補修し、新しくすべき部分は新しくする必要があるということ。そして何より、使い続けていくことで価値、そしてその魅力が引き継がれていくのだと思いました。
古い町家が、少しずつ新しく、宿としての姿に変わっていっています。