リノベーション」カテゴリーアーカイブ

改装工事が始まりました。

 

本日、白オープンに向けて改装工事が始まりました。

どのような姿になっているか、心を躍らせながら、白に向かうと…

 

どどん!

解体スタート

 

なんと、すでに白の外観が変わっていました。

 

昨日までの外観から一変。改装前

解体スタート

 

道路に面した正面部分が解体され、室内があらわになりました。

 

解体

このようにして、どんどん進んでいます。

 

解体

 

道路に面したこのミセノマに入ったとき、どうしてこんな窓際に柱が一本立っているのだろうと思っていたのですが、本来はここで外と仕切られていたんだということが、解体した様子を見てわかりました。

 

こうして壁や柱の化粧板を取り払っていった後に、どのような元の姿が現れてくるのか、とても楽しみになりました。

 

115年前にこの町家を建てた大工さんは、115年後に、このような工事が行われ、新しく生まれ変わっていくその姿を見たら、どのように思うのでしょうか。

そして、ゲストハウスとして、国内のみならず国外からもお客さんをお招きする建物へと変わることを知ったら、どのように思うのでしょうか。

 

このお家を建てた大工さんや大事にしてこられた方々にも感謝し、いい宿にしていけるようにより一層頑張ろうと思いました。

毎日、どのように工事が進んでいくのかを見届けたいほど、楽しみです。

 

いよいよ、改装がはじまります。

来週から、いよいよ改装工事がはじまります。

まずは、解体から。白の工事がどのように進んでいくのか、このブログで追っていけたらと思います。

どのように変わっていくのか、楽しみです。

設計事務所さん、工務店さん、工事関係者の方々、近隣のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

改装前その3。

今回は、改装前の白の二階部分です。

 

一階の土間からつづく吹き抜けの天井は、古い柱の姿を見せながら、柔らかい光をとっています。

shiro-nikai1

 

 

そして、こちらは客室になる予定のお部屋。縁側も付いています。

shiro-nikai2

 

 

窓側から見た様子。べんがら色の壁となっています。この壁に、なにか絵や掛け軸でも飾っていたのでしょうか。

shiro-nikai3

 

 

部屋の奥にある窓には、花模様の貼り紙と、古いカレンダーがそのまま残っていました。

shiro-nikai4

 

 

1980年秋。時間が止まっています。

shiro-nikai5

 

 

さらに、襖には、このような時代を感じる絵も貼ってありました。

shiro-nikai6

 

 

こちらは、通りに面したお部屋。ここも客室になる予定です。

shiro-nikai7

現状のままでは、到底使えませんが、こちらのお部屋から見える景色が素晴らしいのです。

 

 

窓を開けると目の前には…

shiro-nikai8

 

 

金沢の桜の名所の一つでもある、黒門前緑地さんが見えます。

shiro-nikai9

 

 

目の前にある立派な満開の桜を、こちらのお部屋から眺めることができるかと思うと、とても楽しみです。

一階のミセノマからもこの通りを眺めることができる予定なので、みんなでのんびりと、くつろぎながら白でお花見ができたらなと思います。

すぐ近くには金沢城、兼六園、近江町市場などもあるので、季節季節の楽しみ方を見つけて、季節の流れを感じながら、お客さんとともに白を育てていけたらと思います。

 

改装前その2。

前回に続き、改装前の白の様子です。

 

通り土間は、さらに奥まで続いています。

shiro-doma

こちらの土間、右手には流し台が三つ、左手にはお手洗いが三つ並んでいます。

 

とても古い流し台。寒さ対策でしょうか、一つ一つの流し台が小部屋のようになっています。

shiro-nagasshi

雪の降る寒い日でもここで料理をしたりしてたかと思うと、寒さで身震いします。

 

こちらは、オクノマ。中庭に面したお部屋です。

shiro-okunoma

こちらには、立派な金庫が残されていました。

 

重厚感たっぷり、年季の入った渋い金庫。200キロ以上はあるでしょうか。

shiro-kinko

 

左上のマークに注目すると、

shiro-kinko2

文字は、右から左へ。打ち出の小槌もまたいいです。

 

そして次はダイヤルに注目すると、

shiro-kinko3

イロハニホへト… となっています。

 

こちらを開いてみると…

shiro-kinko4

中には、小さなタンスのような、木の箱が入っていました。

とても渋くてかっこいいのですが、残念ながらこちらの金庫は、改装時に撤去する予定です。

 

次回は、二階部分です。

 

改装前その1。

こちらが、改装前、白の様子です。

玄関をがらがらと開けると、通り土間がどーんと奥まで伸びています。奥までは、20m以上あるでしょうか。

shiro-doma

こちらが、ミセノマ。通りに面しているお部屋です。

shiro-misenoma

通り土間の天井は吹き抜けになっていて…

shiro-doma2

明かり取りの天窓があります。

shiro-temmado

築115年、明治生まれ。明治、大正、昭和、平成。その時代の流れとともに過ごしてきた趣きが、壁や柱など随所ににじみ出ています。

築115年という、古い古い町家のよさも残しつつ、115年経った今、新しく宿として生まれ変わります。

中庭の庭木を剪定をしました。

白には、中庭があります。

ただ、しばらく手入れをされていなかったようで、庭木は好き放題に伸びていました。

剪定前

そこで、以前から仲良くしていただいている京都の植木屋「植彦」さんに来ていただき、剪定をしていただくことにしました。植彦さんは、京都を拠点に関西、関東など各地を飛び回り活躍されている庭師さんです。

一通り見ていただき、剪定開始。

剪定1

脚立を使って作業をするかと思いきや、そのままスルスルと木に登っていかれました…

剪定2

二階からの様子。木に溶け込んでいて、どこにいるかわかりません。

剪定3

作業するのも一呼吸置くのも、木の上。

剪定4

こんな細い木の上で、しかも両足で踏ん張って作業されるとは、信じられません。

剪定5

さすが、プロの職人さんです。

剪定6

仕事の楽しさが伝わってきます。

剪定7

仁王立ち。木がどんどん姿を変えていき、空が明るくなってきました。

そして、隣の木も剪定。

その間、わずか二時間。

うっそうとしてた庭が…

剪定後

とてもすっきりと、明るく、そして気持ちのいい庭へと様変わりしました。

剪定後2

まさに、ビフォーアフター。信じられません。なぜここに灯籠があったのか、わかりました。

剪定後3

二階からも、この通り。剪定前と同じ庭だと思えません。

職人さんの手に掛かれば、庭もここまで変わるのかととても驚きました。

「家庭という字は、家と庭。」

剪定前に、植彦さんがおっしゃってた言葉の意味が少しわかった気がします。

なんだか、お家に空気が流れ始めた気がします。

植彦さん、本当にありがとうございました。